関西電力

関西電力が提供する高圧電力プランを見てみると、2,000kW以上の電力使用量を想定している特別高圧プランのほかに一般の高圧プランが設定されています。この高圧一般プランには高圧電力BLプラン/高圧電力BSプラン、高圧電力ALプラン/高圧電力ASプランと呼ばれるものが存在しています。

中でも注目度が高い高圧電力ASとは、関西電力がスーパーや事務所、ビルなどに提供する高圧電力メニューのことで、たくさんの電力を使う施設が契約できます。類似するプランに関西電力の高圧電力BSが存在しますが、それぞれはどのように違いがあるのでしょうか?

ここでは関西電力の独自プランである高圧電力ASと高圧電力BSについて、それぞれの概要及び基本料金・単価についてご紹介していきます。

高圧電力ASは契約電力500kW未満

関西電力が小規模事務所ビルやスーパーなどの需要家に対して、契約電力500kW未満の高圧を提供しているのが「高圧電力AS」です。

一般家庭向けの従量電灯Aや、商店、事務所、飲食店などを対象にした従量電灯Bといった低圧電力メニューとは異なるものです。

ちなみに高圧電力ASという呼び方は関西電力独自のものであり、例えば東京電力では「業務用季節別時間帯別電力」や「業務用電力」といった名称で高圧電力プランを提供しています。

高圧電力 大手4社の単価と基本料金を解説!

高圧電力ASのメリット

例えば小規模事務所ビルやマンションの需要家が、高圧電力ASを導入することによって、テナントや居住者の電気料金を安くできるというメリットがあります。

実際に、関西電力を利用しているマンションの需要家が、積極的に高圧電力ASへ切り替えるケースが増えてきているようです。

建物全体で高圧電力ASを契約し、建物の敷地内へ高圧電力のまま引き込み、専用の変電設備を利用して各テナントや居住者に低圧電力を送ります。そうすることで、一般家庭が主に契約する従量電灯Aよりも電気の単価が下がります。

そうして電気代が安いことを強調してテナント募集や居住者を募集することで需要が高まりますので、高圧電力の導入にかかる費用に見合う効果が得られるのです。長期的には利益にもなるでしょう。

高圧電力ASの基本料金と単価

料金グラフ

関西電力の高圧電力ASはさらに5種類のメニューに分岐しており、時間帯や季節による料金単価、及び基本料金に違いがあります。高圧電力ASのプランは全て標準電圧6,000Vで共通です。単価は全て2017年5月現在のものを記載しています。

高圧電力AS

供給 6,000V
基本料金(円/kW) 1,733.40円
電力量料金(円/kWh) 夏季 17.22円
電力量料金(円/kWh) その他季 16.17円

平日の昼間時間帯を主に、多くの電気を使用する方を対象にしている高圧電力プランです。一般的なスーパーや事務所ビルに向いているプランで、最近では区公庁や平日の昼間に出入りの多い公共施設で多く導入され始めています。

高圧自家発補給電力AS

供給 6,000V
基本料金(円/kW) 1,907.28円
電力量料金(円/kWh) 夏季 18.46円(通常時)~21.87円(点検・補修時)
電力量料金(円/kWh) その他季 17.31円(通常時)~20.43円(点検・補修時)

利用者の発電設備の検査、補修、事故などによって生じる可能性のある不足電力を補うための高圧電力プランです。発電設備を持ち、電気を多く使用する方を対象にしたプランです。

高圧予備電力AS

供給 6,000V
基本料金(円/kW) 予備線 86.40円
基本料金(円/kW) 予備電源 173.88円
電力量料金(円/kWh) 常時供給分の該当料金

供給設備などの補修や事故などにより生じる可能性がある不足電力を補うために、予備電線路を利用して常に電気を使用する方を対象にしたプランです。

高圧臨時電力AS

供給 6,000V
基本料金(円/kW) 2,080.08円
電力量料金(円/kWh) 夏季 19.52円
電力量料金(円/kWh) その他季 18.26円

1年未満の契約使用期間で使用する方を対象にしたプランです。長期に渡って使用することは想定せず、期間限定で運用される施設、または中規模なイベント開催時に適しています。

高圧電力AS – TOU

供給 6,000V
基本料金(円/kW) 1,733.40円
電力量料金(円/kWh) 重負荷時間 22.58円
電力量料金(円/kWh) 昼間時間 17.36円
電力量料金(円/kWh) 夜間時間 13.08円

夜間や日曜日、祝日など、より電力需要の少ない時間帯に多くの電気を使用する「負荷移行」に協力できる方を対象にしているプランです。スーパーや事務所ビルはどうしても平日の昼間に多くの電気を使用しますので、このプランは家族が多く居住する集合住宅などにオススメです。

高圧電力BSの基本料金と単価

プラン

高圧電力BSについて基本的な概要や基本料金、そして電力量単価について見ていきましょう。

関西電力における高圧電力BSは高圧プランでも低電力500kW未満の電力供給を望む顧客向けに提供されています。標準電力500kWと言えば、エアコンを500台分同時に1時間使う計算と推定できますのでかなりの電力になるでしょう。

しかし、このレベルになると一般的な工場では電力が明らかに足りませんので高圧電力BSの契約には適さず、500kW以上の高圧電力BLに加入して2,000kW未満までを基準に電力消費することになります。

ただ意外なことに、関西電力の高圧電力BSプランは、高圧電力BLプランと基本料金や電力量単価も同じなので、高圧一般のプランは電力ボリュームの多さによる割安感が得られない仕組みとなっているのです。

高圧電力BS

供給 6,000V
基本料金(円/kW) 1,360.80円
電力量料金(円/kWh) 夏季 17.75円
電力量料金(円/kWh) その他季 16.66円

平日の昼間時間帯を主に、多くの電気を使用する方を対象にしている高圧電力プランです。一般的なスーパーや事務所ビルに向いているプランで、最近では区公庁や平日の昼間に出入りの多い公共施設で多く導入され始めています。

高圧自家発補給電力BS

供給 6,000V
基本料金(円/kW) 1,496.88円
電力量料金(円/kWh) 夏季 19.04円(通常時)~22.60円(点検・補修時)
電力量料金(円/kWh) その他季 17.84円(通常時)~21.11円(点検・補修時)

利用者の発電設備の検査、補修、事故などによって生じる可能性のある不足電力を補うための高圧電力プランです。発電設備を持ち、電気を多く使用する方を対象にしたプランです。

高圧予備電力BS

供給 6,000V
基本料金(円/kW) 予備線 68.04円
基本料金(円/kW) 予備電源 136.08円
電力量料金(円/kWh) 常時供給分の該当料金

供給設備などの補修や事故などにより生じる可能性がある不足電力を補うために、予備電線路を利用して常に電気を使用する方を対象にしたプランです。

高圧臨時電力BS

供給 6,000V
基本料金(円/kW) 1632.96円
電力量料金(円/kWh) 夏季 20.16円
電力量料金(円/kWh) その他季 18.85円

1年未満の契約使用期間で使用する方を対象にしたプランです。長期に渡って使用することは想定せず、期間限定で運用される施設、または中規模なイベント開催時に適しています。

高圧電力BS – TOU

供給 6,000V
基本料金(円/kW) 1,306.80円
電力量料金(円/kWh) 重負荷時間 25.00円
電力量料金(円/kWh) 昼間時間 19.01円
電力量料金(円/kWh) 夜間時間 13.08円

夜間や日曜日、祝日など、より電力需要の少ない時間帯に多くの電気を使用する「負荷移行」に協力できる方を対象にしているプランです。スーパーや事務所ビルはどうしても平日の昼間に多くの電気を使用しますので、このプランは家族が多く居住する集合住宅などにオススメです。

高圧電力ASと高圧電力BSの違い

最初に高圧電力ASプランを見ていきますが、このプランは高圧電力BSプランと同じく電力量の低い500kW以下に提供されるものです。

しかし、この高圧電力ASが高圧電力BSと異なるのは、工場向けではなく事業所や小中規模の商業施設向けの電力供給プランというところです。全体的な特徴は以下の2点にまとめられます。

  • 基本料金は高圧電力ASの方が安い
  • 電力量料金は高圧電力BSの方が安い

一長一短がある高圧電力ASとBSですから、基本料金を決めるデマンド値と使用電力量をよく分析して適切なプランを選択しましょう。

他エリアの高圧電力BSに相当するプランとの比較

比較

今度は、この関西電力の高圧電力BSプランと他社の大手電力会社の相当するプランとの比較を進めていきます。

日本の大手の電力会社は同じような料金体系を持っていますが、実際はエリアによって料金が大きく異なっていて、それが各エリアでの事情を表していると言えるのです。そこで今回は、東京電力と中部電力を例に挙げてみましょう。

東京電力における高圧電力BSとの比較

最初に東京電力における類似プランをご紹介しますと、高圧電力プランと高圧電力Aと呼ばれる契約電力500kW以上とそれ以下のタイプが存在しています。

高圧電力500kW以上のタイプの基本料金は1,782円/kWになり、その電力量単価になるとサマーシーズンが15.87円/kWh、その他のシーズンが14.87円/kWhとなっています。

一方、高圧電力Aの500kW未満のタイプの基本料金は1,269円/kWとかなり低くなりますが、その電力量単価になるとサマーシーズンが17.05円/kWh、その他のシーズンが15.94円/kWhとなっています。

このタイプを関西電力の高圧電力BSプランと特に似ている高圧電力Aと比較すると、基本電力量は600円ほど安いのですが、電力量単価は1.0-1.2円/kWhほど高くなっています。

中部電力における高圧電力BSとの比較

次にご紹介するのが中部電力における高圧業務用電力と呼ばれる契約電力500kW以上とそれ以下のタイプです。

関西電力の高圧電力BSに近いものとしてはその500kW未満のタイプのうち、高圧業務用電力FRと呼ばれるものです。

このタイプは、さらにプランA/B/Cに分類され、プランCが高圧電力BSに最も近いものとなっていて、基本料金が1,895円でその電力量単価になるとサマーシーズンが15.63円/kWh、その他のシーズンが14.48円/kWhとなっています。

高圧電力AS・BSを導入する基準

基準

ただ単にたくさんの電気を使う予定があるという考えだけで、高圧電力ASやBSの導入を検討するのではなく、ある程度の基準を知っておくべきです。この基準に達していなければ低圧のままで良いかもしれませんし、将来的に基準を超えることが予想されていれば、現段階で高圧電力ASを導入しておくのも良いかもしれません。

どの程度の電力を使うか見積もる

高圧電力ASを導入するか否かは、どの程度の電力を使うのか見積もることが大切です。電力見積もりの結果によって、高圧電力ASの導入が大きく左右されると言っても過言ではありません。

具体的な目安でいえば、一般的には50kWとされています。

日常的に50kWを超える電力量がある場合には、高圧電力ASに切り替えた方が良いですし、超えることが殆ど無いなら、低圧のままユニット増設などの検討が賢い選択かもしれません。

まずは施設ごとの正確な消費電力量、そして見積もりを計算してみてください。

高圧電力AS・BSから別の電力会社へ切り替え

電力会社切り替え

今現在、関西電力の高圧電力ASを利用している需要者も、当然電力自由化が適用されています。

そもそも2016年に始まった全面自由化のずっと以前、2004年4月に自由領域が拡大し、中小ビルや中小規模工場などを対象に、高圧電力の自由化は既に始まっています。

そのため、高圧電力ASを利用している需要家でも自由に電力会社を選択することが出来るのです。

スーパーや事務所、ビルなどの電力を多く使いたい施設が契約する高圧電力プランにも複数の種類が存在します。電力自由化により登場した様々な電力会社が提供する高圧電力プラン、基本料金や単価が異なるそれぞれの中から最も適した高圧電力プランを選べることは、毎月の電力コストが最適化されて支払額を削減する機会を大きく増やしたのです。

電力会社を安い新電力に変えると電気が止まるリスクがある?

電力会社を変更しても、停電や何かしらの不具合が生じるようなことはこれまで通りありませんのでご安心ください。

大手電力会社よりも規模が小さい新電力に切り替えることで「電力会社が倒産してしまう」「電気が止まってしまう」と心配されるかもしれませんが、法律により2020年までは大手電力会社が全世帯に電気を供給する最終責任を負うことが定められています。

つまり新電力が万一にも倒産した場合でも、すぐさま大手電力会社に契約が切り替わり電気の供給が途絶えることはありません。電気の利用者には何一つ不利益が出ない制度となっているのです。

あなたの最適な高圧電力プランを手間暇コストをかけずに見つける方法

ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。今回の記事で「高圧電力ASとは何なのか?」「基本料金や単価はいくらなのか?」ということをある程度ご理解いただけたのではないでしょうか?

これから高圧電力ASの利用を検討している方は是非、他社の高圧電力とも比較をしてみてください。ただしそうなってくると基本料金や単価を調べるのが手間になってしまいますので、あなたの施設に最適なプランを費用負担ゼロ円で簡単に調べる方法も合わせてご紹介いたします。

オフィスに掛かるコストとして、電気代もできるだけ削減しましょう!

家賃やメンテナンス費など、オフィスに掛かるコストはできるだけ削減したいものですが、アクセス性も考慮して最適な物件を選ぶようにしましょう。
また、オフィスで発生するコストとして気になるのは、電気代ですよね。電力会社の切り替えで、大幅に電気代を削減できたケースもあります。

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