高圧電力

法人向け高圧契約の電気料金プランは、電力小売自由化で数多くの選択肢が生まれました。大手電力会社や新電力が提供する数多のプランの中から、経費が最もかからないプランを選ぶことで、支出を継続的に減らす効果が得られます。

電気料金プランをよく知るメリットが大きくなっています。高圧電力の理解を深めて、経費削減の足がかりにしましょう。

法人や事業所が契約する高圧区分と、家庭や小規模店舗で契約する低圧区分では、電気料金の計算方法が異なります。ここでは、高圧電力について、電気料金の計算方法を解説します。

高圧電力を計算する前に 電気料金の基礎知識

電気料金はいくつもの要素が組み合わさって算出されます。

  • 基本料金
  • 電力量料金
  • 再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)
  • 燃料費調整価格
  • 各種割引(契約継続割引などプラン固有の割引サービス)

電気料金プランによって違いが出るのは、基本料金・電力量料金です。webなどで情報が得られる基本料金・電力量料金の計算方法について解説していきます。

高圧電力 基本料金の計算方法

高圧電力の基本料金は、一般的に以下の計算式を使います。

基本料金単価 × 契約電力 ×(185-力率)/100 = 基本料金

数字になっていない箇所は、電気料金プランや電気の需要家(消費者)側の電気設備によって変わります。

料金プランによって決まる数値 需要家側の状況で決まる数値
基本料金単価、契約電力 力率、契約電力

基本料金単価の調べ方

基本料金単価は、各電力会社が設定する1kWごとの単価です。これは電力会社のHPで公開されているケースが多く、調べるのは比較的簡単です。ただし、新電力などは非公開にしていることも多く、そういった場合は問い合わせが必要です。

高圧向けの電気料金プランでも、ビルや商店と工場では適するプランが異なります。契約するべき電気料金プランが分からないときは、見積もりを受けたほうが話が早く進むでしょう。

契約電力2種類の調べ方

高圧の場合、契約電力を決める方法が2つあります。

  • 実量制契約
  • 電力会社との協議

実量制契約は、年間の「最大需要電力」が500kW未満の需要家を対象に行われる契約方式です。需要家の使用電力を30分ごとに計量した平均値のなかで、当月を含む過去1年間を通じて最も大きかった需要電力をもとに、契約電力を決めます。

電力需要は、負荷設備を同時に多く使うほど大きくなります。考え方としては、家庭用ブレーカーの契約電力を超えた電力需要で落ちるのと似ているでしょう。

ただし、高圧の実量制は、契約電力を超える電力需要に対してブレーカーを落とす代わりに、契約電力を上方修正します。つまり、需要電力が一時的に上がってしまうと、その後の1年に渡り基本料金の負担が増えることになります。

最大需要電力が500kWを超える規模の需要家は、電力会社との協議で契約電力が決められます。過去のデータが無い状況から調べるには、電力会社に見積もりを依頼して話し合うしかありません。

力率の調べ方

力率とは、電力会社から供給された電気が効率よく使われたかを示す指標です。顧客が所有する設備側の電気使用効率によって、基本料金に割引や割増が加えられるということです。

電力会社は、高圧電力契約を結んでいる工場や事業所などに対し、一定の供給電力を設定しています。あまりにも契約電力からかけ離れた少ない使用量は、電力会社から見ると収益的に割に合いません。そのため、電気の使用率を力率として表し、85%以下の契約には割増料金が課される仕組みなのです。

高圧電力の基本料金の仕組みを徹底解説!!

電力量料金は使用量に応じて毎月変動するコストです。家庭用の電気料金と同じ考え方で、電気の使用量に対して1kWhあたりの単価がかかります。

電力量料金の計算式は以下のようになります。

(1kWhあたりの電力量単価)×使用電力量

電気機器は家庭用及び業務用に関わらず、消費電力がkW単位で表示されています。電気料金の基本計算ではそれを何時間使用したかが重要で、kWhが使用されているのです。

高圧電力の消費電力量から計算される料金項目

高圧電力の電気料金の明細には、基本料金と電力量料金以外にも見慣れない項目を見かけるでしょう。

燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金について、計算方法をご紹介します。

燃料費調整額

燃料費調整額とは、火力発電に用いる燃料の仕入れコストの変化を、電気料金に反映させるためのものです。

高圧電力の発電に電力会社は毎日多くの燃料を使用していますが、天然資源の乏しい日本ではその多くを海外から輸入しています。しかし、燃料費は極めて流動的なもので、電力の製造コストもそれに応じて常に変化します。

電気料金は規定基準の燃料費で設定されていますが、実際の燃料費の上昇もしくは下落に応じて電気料金をトータルで増減させています。電力会社は過去3か月の貿易統計から平均燃料価格を算定し、基準単価との差を調整しているのです。

燃料費調整単価の支払額を計算する方法は、燃料費調整単価に電気の使用量をかけることです。燃料価格が安ければ、マイナス調整も起こります。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)とは、太陽光や風力、水力といった、CO2排出量が少ない再生可能エネルギーでの発電を増やすための費用です。

世界的に再生可能エネルギー発電の拡大が進むなか、日本でも固定価格買取制度(FIT)で太陽光発電が広く普及しました。発電した電力を一定期間・一定価格で電力会社が買い取る義務をもつFIT制度によって太陽光発電に投資が集まったためです。

このとき、電力会社が買い取ったFIT電気がもつCO2排出量削減効果は、電気の消費者全員のものとして扱われます。電力会社がFIT電気を買い取る費用の一部を、電気を使う需要者全員が公平に負担するために、再エネ賦課金として支出しているのです。

再エネ賦課金の計算方法は、毎月の使用電力量(kWh)に一定の単価を掛けることです。FIT対象の発電設備が増えるごとに単価が上昇していますが、事業所によっては支払いを減免できる制度があります。

高圧電力の電気料金プランの計算方法

さて、現在多くの電力会社で提供されている高圧電力の電気料金には通常2種類のプランが存在しており、これによって毎月の電気料金に大きな差が出てくることでも知られています。

高圧電力を使う事業体は業務形態も大きく異なるので、電気料金をより安くするためにプランの選択を慎重に吟味して進めているのです。

ここでは、現在どのようなプランにて高圧電力が供給されているのかを解説していきましょう。

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通常プランの電力料金計算

高圧電気料金で多くの事業者が採用しているのが通常プランですが、これは昼夜関係なく1日中同じ電力量単価を提供するプランになります。

工場や事業者は大規模なものになると、24時間稼働するケースもかなり多くなるでしょう。どの時間帯に、どんな負荷の高い業務が来ても、一定の電力料金で進められることは大きなメリットになるのです。

昼間にしか稼働しない小規模事業所にとっても、このプランが長期的な運営にお得になっていきます。適用件数の最も多いプランと言えるでしょう。

時間帯別プランの電力料金計算

電力会社には時間帯別プランと呼ばれるものも存在し、午前、昼間、夜間と3つの時間帯に分けて料金設定をしています。

電気料金は昼間よりも、夜間及び日曜祝祭日での使用が安くなります。これは平日に多くの工場が稼働するために、電力会社にとっては稼働の少ない祝祭日の電気料金を安く設定しても影響がないからです。

夜間時間帯の電気料金は昼間の6割程度、午前時間帯は昼間の8割程度となります。電気料金を中心に考えるなら、時間帯別プランで製造や作業を夜間に行うと効果的でしょう。

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自家発電への補給電力プラン

自家発電設備をもつ工場などで、発電設備を止めている最中の電力を補給するためのメニューです。

現在は再生可能エネルギー発電が普及し始めたこともあって、自給自足としての電力と売電収入としての電力得るために自家発電設備を備えている企業も少なくありません。設備のメンテナンスや突発的な故障など、発電設備を止めるタイミングもあります。こうしたときの電気を賄うための電気料金プランなのです。

基本料金は、電力供給を受けない月は単価が大幅に割引されるなど、予備のプランとして負担がかかりすぎないようになっています。ただし、通常の電力量単価に比べると1.3倍ほど割高です。

予備電力プラン

予備電力プランは、常時供給設備の事故やメンテナンス時などの電力不足に備えるバックアップの役割をもつプランです。高圧電力契約をしている工場や事業所向けに、予備配電線から電力提供して停電を予防するサービスになります。

電気料金の計算は、予備線・予備電源を使うときとそうでないときの2パターンあります。予備線・予備電源を使うときは、予備電力プランの基本料金と通常の契約プランの従量料金を合算し、力率割引が効きます。使わないときは基本料金のみで、力率割引は効きません。

電力会社の安全上の措置により、予備電力プランを使う機会は意外に多いとされています。

臨時電力プラン

臨時電力プランは、1年未満の契約を想定した電気料金プランです。基本料金が1日ごとにかかるなど、工事やイベントといった期間限定で稼働する設備に向いた契約内容です。

基本料金は通常プランよりも2割ほど高く、電力量料金も1割ほど高くなります。

高圧電力はプラン選びが重要

高圧電力には2種類のプランがありますが、会社に合ったプランを選ばないと電気代が高くなってしまいます。24時間電気料金が一定のプランでも、プランの基本料金によりひと月の電気料金が違ってきます。

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