法人の電気代の削減事例をケース別に紹介! どれくらい安くなる?

会社や施設の電気代を削減するには、新電力への乗り換えが非常におすすめです。しかし、具体的にどのていど電気代を削減できるのか、把握したいはずです。
この記事では、法人向けの新電力の乗り換え事例を工場、オフィス、学校ごとに紹介します。高圧案件の乗り換え事例はなかなか知られていない情報ですので、ぜひ参考にしてください。
なぜ新電力の乗り換えで安くなるの?
電気代を削減するには、新電力への乗り換えがおすすめです。高圧の電力自由化は2004年から始まっており、現在では個人・法人問わず自由に電力会社を選べます。
新電力とは電力自由化をさかいに誕生した新しい電力会社のことです。新電力といっても、たくさんの企業・団体に電力供給をしている会社もあるため、品質や信頼性も安心です。
新電力は東京電力など従来の電力会社から、ユーザーを乗り換えさせる必要があるため、必然的に料金は安く設定しているところが多いです。
乗り換えの手数料などといった費用は発生しないため、企業は最小限の労力で電気代を削減できます。とはいえ、気になるのが新電力に乗り換えた場合、どれくらい安くなるのかでしょう。
ケース別に紹介~電気代の削減事例
オフィス、学校、工場の削減事例を紹介します。ただ、こちらはあくまでも一例です。電力会社を変更できる施設は、病院や商業施設など多種多様です。
また、実際にどこまで減らせるのかは、該当施設の契約状況や電気使用量などにおうじて変動します。その点を留意したうえでごらんください。
オフィスにおける電気代の削減事例

空調や照明などで、意外と電気代がかかってしまうオフィス。しかし、テナントでない場合は電力会社を見直すだけで、電気代を削減できます。
オフィス①のパターン
最初に紹介するオフィス①は、契約電力が124kWです。
削減率(%) | 削減額(端数切捨て) | |
---|---|---|
A社 | 22.60% | 140万円 |
B社 | 17.94% | 110万円 |
C社 | 23.13% | 140万円 |
某大手電力会社から乗り換えることで、100万円以上もの電気代削減に成功しています。削減率はB社とC社では5%以上も差があり、金額にすると30万円です。このように、どれだけ削減できるかは電力会社によって異なるため、複数社の見積もりを比較するのが一般的です。
オフィス②のパターン
続いて紹介するオフィス②は、契約電力が62kWです。先ほど紹介したオフィス①の半分以下の契約電力となっています。
削減率(%) | 削減額(端数切捨て) | |
---|---|---|
A社 | 17.02% | 46万円 |
B社 | 21.40% | 58万円 |
C社 | 22.16% | 60万円 |
D社 | 24.10% | 30万円 |
某大手電力会社から乗り換えることで、数十万円以上もの電気代削減に成功しています。今回のケースでは、A社とD社で削減率がなんと7%も違います。
オフィスの電気代を削減する方法は、電力会社の変更以外にもいくつか存在します。こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひごらんください。
学校における電気代の削減事例

学校はたくさんの生徒や先生が集まる場ですから、必然的に学校も電気代が高額になってしまいます。そのため、電力会社を安価な新電力にするのは有益な対策です。
学校①のパターン
最初に紹介する学校①は、契約電力が132kWです。
削減率(%) | 削減額(端数切捨て) | |
---|---|---|
A社 | 28.86% | 150万円 |
B社 | 27.70% | 150万円 |
C社 | 23.42% | 120万円 |
D社 | 25.94% | 140万円 |
某大手電力会社から乗り換えることで、100万円以上もの電気代削減に成功しています。削減率も4社とも20%超えと、非常に高い数値です。
学校②のパターン
続いて紹介する学校②は、契約電力が408kWです。先ほど紹介した学校①の3倍以上の契約電力です。
削減率(%) | 削減額(端数切捨て) | |
---|---|---|
A社 | 9.22% | 220万円 |
B社 | 13.98% | 340万円 |
C社 | 9.20% | 220万円 |
D社 | 9.54% | 230万円 |
某大手電力会社から乗り換えることで、最大340万円も電気代を削減できるパターンです。削減率は今回紹介するもののなかでは少ないですが、それでも13.98%というのは見逃せない削減率です。
学校の電気代を削減する方法は、電力会社の変更以外にもいくつか存在します。こちらの記事でくわしく解説していますので、ぜひごらんください。
工場の電気代の削減事例

工場も日々大量の電気を消費するため、電力会社の乗り換えが有効です。全国に複数の工場がある場合は、複数の工場の電力会社を変更することで、大幅な電気代削減も期待できます。
工場①のパターン
最初に紹介する工場①は、契約電力が205kWという大型の工場です。
削減率(%) | 削減額(端数切捨て) | |
---|---|---|
A社 | 25.14% | 200万円 |
B社 | 20.04% | 160万円 |
C社 | 23.50% | 190万円 |
D社 | 22.26% | 180万円 |
4社とも20%以上の削減額を提示し、一番削減額が高い企業は、200万円ものコスト削減額となっています。
工場②のパターン
続いて紹介する工場②は、契約電力が550kWという、今回紹介するなかでも最大の契約電力量となっています。
削減率(%) | 削減額(端数切捨て) | |
---|---|---|
A社 | 29.29% | 650万円 |
B社 | 24.68% | 550万円 |
C社 | 28.52% | 640万円 |
D社 | 26.61% | 590万円 |
元の契約電力が高いため、某大手電力会社から乗り換えたときの削減額もこれまでで最大です。削減額を比較すると、B社とA社では100万円も違います。
電力会社を乗り換えただけで、650万円もの電気代削減に成功したと考えれば、非常に有力な経費削減といえるでしょう。
工場の電気代を削減する方法は、電力会社の変更以外にも多数存在します。こちらの記事では、デマンドコントロールなど、工場の電気使用量を効率化するノウハウを詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
最適な新電力に乗り換えるポイント
上記事例はあくまでも事例です。実際にどのていど安くなるかは、乗り換え先の施設や契約する電力会社によって異なります。
紹介した事例のように、契約する新電力によって削減額は変わってきます。大型の電力契約をしている施設ですと、乗り換え先が違うだけで100万円もの差額がありました。
そのため1社にこだわらず、複数社の見積もりを取得・比較検討するのがおすすめです。ただ、高圧の新電力に見積もりをした場合、メーカーごとに見積もりフォーマットが異なります。
また、高圧の電力会社変更にかんする知識は専門性が高く、精通している方が少ないのが現状です。そのため、複数社の見積もりを一括で取得できるサービスの利用を推奨します。
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