PAS

PAS(気中負荷開閉器)とは、電柱の上部に付けられている架空引込方式の開閉器です。受電点までが電柱の場合に設置される装置です。電柱がない地域では、地中引込タイプのUGSというものが採用されます。

PASやUGSがあることで、電気系統の事故が発生した時に波及事故が起こるのを防ぐことが出来ます。今回は、電気の安全や安定供給に欠かせないPASやUGSについて詳しくご説明していきます。

PASは電気供給の安全と安定性を守っている!

PAS

PASやUGSがあることで、電気系統に事故が発生した際に近隣への波及事故を防ぐ事が可能になります。自分の敷地内で起きた地絡・短絡事故などにより、近隣の建物まで停電することを防止出来るものと考えていいでしょう。

PASやUGSを設置している事業所や施設は、電気系統や設備面において考慮されている事が多く安心感が高いです。

GR付PASには波及事故を防ぐ役割がある

1つの施設のトラブルが原因で発生する地域停電などの波及事故は、9割以上が主遮断装置の電源側で発生していると言われています。電力会社ではなく、電線などから電力を受け取っている事業所や施設側のトラブルが多いというわけです。

多くの場合その原因は地絡事故によるものであるため、GR付のPASの取り付けが推奨されています。軽度の地絡事故に漏電がありますが、これが建物内で起きた時に、他の施設に停電などの影響が及ぶのを防ぐ事が目的です。

GR付PAS、もしくはUGSがついていない場合は、施設内で発生した漏電によって同じ地域の他の事業者の建物まで停電の影響が及び、大きな損失を生む事が考えられます。

GR付PASにはSOG動作機能が必要

GR付PASは、日本語に直すと「地絡継電装置付高圧気中負荷開閉器」という難しい名前をしています。英語表記をした際の「Ground Relay付Pole Air Switch」の略称です。

架空引込方式(電柱から線を引いて電力供給をしている状態)を採用している場合に用いられ、ガス封入タイプのGR付PGSもあります。

また、落雷に備えるために避雷針を内蔵したものや、電源を内蔵したタイプなど、ニーズに合わせて幾つかの種類が存在しています。

いずれのタイプにもSOG動作機能がついています。SOG動作機能については後述しますが、簡単に言うとPAS開閉器の事故により、強い電流が流れた時に作動するものです。

SOG動作機能があることによって初めてPASは正常に機能するため、PASとSOG動作機能はセットになります。

SOG動作機能の大切な役割と2種類の動作について

電気設備

PASはあくまでも開閉器であるため、これだけでは事故を検知して動くということが出来ません。事故によって大量に電気が流れたことを感知したり、再送電の際のトラブルを検知してPASに伝えるシステムが必要になります。

PASは開け閉めが出来る扉のようなもので、開けるか閉めるかの判断を行うシステムがないと動けないのです。その中でも、特に大きな役割を担っているのがSOG動作機能です。

SOG動作機能とは次の2つの動作のことを言います。

過電流蓄勢動作(Storage Over Current)

1つ目は施設内で短絡事故が発生し、PASに多大な電流が流れた時に作動するものです。リレーが動作して開閉器がロックされて電力会社の遮断器によって遮断され、無充電になったところで開閉器を切ります。

これによって電力会社から再送電が行われた際に支障をきたすことがなくなります。この一連の動作を過電流蓄勢動作(Storage Over Current)=SOと言います。

地絡動作(Ground)

もう1つの重要な役割は、事故が発生した場合にいち早く動作して開閉器を切るというものです。

電気会社の地絡継電器だと、発生から対処に至るまでにどうしてもタイムラグが生じてしまいます。その間に停電などの波及事故が広まってしまうことを防止するのが地絡動作(Ground)=Gです。

このSOとGによって波及事故のリスクが大きく低下し、万が一の事故の際も被害を最小限に食い止めることが可能になっています。電柱の上の方にある目立たない装置なので多くの場合は意識されませんが、電気の安全を守る上では無くてはならない存在です。

PASは10〜15年での交換と定期的な点検が必要

電気設備の点検

PASは、風雨に晒される電柱の上部に設置されるものです。その為、推奨交換時期が設けられており、必要に応じて交換を検討する必要があります。

多くの場合、PASの交換時期は設置してから10年〜15年程度が適切だと考えられます。必ずしもこの期間中に交換しなくてはいけないというわけではありませんが、設置後10年ほど経過している場合は点検を徹底しなくてはいけません。

最低でも3年に1度は点検を行うようにし、更新時期が過ぎている場合は1年に1度を目安に点検が必要になります。

点検の際には停電が必要になりますが、電気事故の防止にはPASの正常な動作が必要です。普段はあまり存在感のないPASですが、万が一の時に動作せずに波及事故を起こしてしまわないように適切な管理を心がけてください。

PASは普及が始まってから30年ほどが経過しています。初期に設置したままになっている施設の場合は、かなりの年月が経過しているので、設置された時期だけでも確認しておくといいでしょう。

電気主任技術者と相談をした上で適切に管理を行い、もしもの時にしっかりと動作が出来るようにしておいてください。

PASの故障による事故例

PASは設置から10年を超えると事故や故障が発生する確率が上がります。屋外の屋根や壁のない電柱の上に設置されているため、経年劣化を防ぐことが難しい装置です。その為、最低でも3年に1度は精密検査するのが適切とされており、それにより故障を発見することが出来ます。

あるPASは設置から25年ほどが経過しており、長年検査も行われていませんでした。その結果、波及事故を防ぐことが出来ないという事態が発生してしまいました。

検査と修理のために現地に赴くと、問題のPASは目視しただけでもサビが発生していることがわかり、明らかに点検が必要な状態でした。予想していた通りサビによって小さな穴がいくつも空いており、この穴から雨が入って水に触れたことで絶縁不良が発生していました。

サビによる穴は仕方ないものですが、風雨に晒されるPASには非常に大きな問題になります。PASを見上げてみてなんだか茶色っぽいと感じたり、サビがついているように見える場合は要注意です。

また別のPASは設置してから20年程が経過していましたが、外見上は特に問題がないように見えました。しかし、年次の精密検査の際にPASを開放した所、点検が終了しても投入ができなくなりました。

内部回路の絶縁抵抗に問題が生じており、絶縁の低下が故障の原因だと考えられます。この場合も可動部分にサビが発生しており、パッキンの劣化や動作不良を招いていた事が考えられます。

このようにPASの故障はサビによるものが多く、必ずしも目に見えるものとは限りません。外見的に劣化しているようであれば早急に点検を行い、劣化が見られなくても10年以上が経過しているPASは1年に1度は検査を行うようにしましょう

UGS(地中線用負荷開閉器)とPASの違いはなに?

UGS

UGSはPASと同じ役割を持っていますが、PASが電柱の上についているのに対してUGSは建物内のキャビネット内にあります。

これはPASが架空引込方式なのに対し、UGSが地中引込方式であるためです。UGSは電柱を建てられない地域などに多い地中配電線を利用している施設や事業所の場合に有効です。

地中配電線を利用している場合はキャビネットが必ず設置されているため、UGSもキャビネット内に設置されることになります。

店舗やオフィスビルなど、多くの施設にはキュービクルという小規模変電所のようなものが設置されています。この中にも事故を防止するLBS(負荷開閉器)やVCB(真空遮断器)などの保護装置が搭載されています。

その為、キュービクルのみで事故防止が出来るという勘違いが生じやすいのですが、これらはあくまでもキュービクル内の保護を目的としたものです。キュービクルとキャビネットをつなぐケーブルの事故を防ぐことは出来ません。キュービクル外の事故を防ぐためにUGSが必要になってくるのです。

ここまでの話でUGSはPASと非常に似ている存在だということがわかりました。実際にPASとUGSは役割が似ていることから混同されがちです。

しかし、UGSと同じ役割を持っているのはGR付PASであり、PASだけではUGSのような事故を感知して防止する機能はありません。UGSは単体でで地絡・短絡事故を検知して波及事故を防ぐことが出来ます。

このようなそれぞれの機器の役割と特徴をしっかり理解して、波及事故を防ぐために定期的な点検を必ず行い、安全な電気の供給ができるように努めましょう。

PASの役割を知ったところで電力会社の見直しによる電気料金削減も知っておきましょう!

安心安全に電気を使うためにPASの存在は欠かすことの出来ない物だということがわかりました。電気の安全性を理解したところで、電気料金を削減する方法も知っておくと良いでしょう。
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オフィスに掛かるコストとして、電気代もできるだけ削減しましょう!

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