2023年最新「高圧電力プラン」安い?大手電力会社7社を徹底比較!!
2023年は高圧電力プランは完全市場連動型プランが主流に!徹底解説
本記事は各電力会社が法人向け(高圧契約)に対しての高圧電力プランについて解説しておりますが、2022年はロシア・ウクライナ問題による世界的なLNG不足や急激な円安により、電気料金が個人・法人ともに驚くべき水準で高騰しました。2022年に各電力会社は大幅な赤字を発表した事から、固定料金型プランの電気料金が大幅に値上がりしました。
高圧電力プランは基本契約容量に対する基本料金に対して、固定の電気料単価に対する使用量で電気料金が決まっておりましたが、2022年9月にはほぼすべての電力会社は新規受付を停止しました。さらに、既に契約済みの需要家様に対しても契約の更新をしない方針をしている電力会社が多数存在しました。最後の砦であった最終保証供給についても、2022年9月から市場連動型プランになり、どことも電気契約できない法人需要家が1万社を超える事態までに発展しました。
この最終保証供給の市場連動型プランはJEPX(電力卸売市場)の価格に連動しますが、電力卸売市場が安い時は下限値を設定がされ、高い時は上限がないという一番メリットがないプランになったことで、最終保証供給で契約している法人が「法人電力難民」となりましたが、2023年7月現在はこの問題は改善されております。
その大きな要因としては、電力会社も契約している需要家分に対してしっかり供給できる体制を作り、原発の稼働などしっかりとしたベース電源が少しづつ増えており、JEPX(電力卸売市場)の供給が大きく安定している事実があります。これにより、JEPX(電力卸売市場)で売買されている電気料金単価が3月から7月まで10円/kWh以下で取引されるなど電気の調達コストが大きく安くなっています。8月以降は少しの上昇は予想されますが、それでも安くなっている事実は変わりません。
太陽光発電で発電された電気などは、各電力会社の出力抑制により大幅に捨てられている社会現象が起きている状態であり、電力が余っている状態は今後も続きそうです。
この事から、JEPXと売買単価と完全に連動した市場連動型プランが大きく注目され、乗り換える法人が増えております。
参考までに2023年3月以降のJPEX(電力卸売市場)での取引価格をご覧ください。驚くほど安価な価格で取引されております。
電力管内 | 平均システムプライス価格 |
---|---|
日本全体 | 9.0円/kwh |
北海道 | 10.1円/kwh |
東北 | 10.1円/kwh |
東京 | 10.3円/kwh |
中部 | 9.8円/kwh |
北陸 | 8.0円/kwh |
関西 | 7.9円/kwh |
中国 | 7.9円/kwh |
四国 | 7.9円/kwh |
九州 | 7.5円/kwh |
スイッチビズでは、2023年7月現在は大きく削減メリットがある『完全市場連動型プラン』の電力会社だけでなく、市場連動型ではない電力会社の紹介も可能ですので、電気代を安くしたいは是非お問い合わせください。また、電力切替は一時的な対策にしか過ぎませんので、太陽光発電などを導入する事で電気購入量を今後は下げる方向転換が必要となります。そのような方は弊社が運営する法人向け太陽光発電の見積比較サイト「タイナビNEXT」のご利用をお勧めします。今は投資回収期間が3年~5年まで短くなっております!お問い合わせは以下のバナーをクリックしてお問い合わせください。
企業や法人が経営する施設は、電気料金・電気使用量が増大する傾向にあります。大型ビルやマンション、スーパーマーケット、病院、複合施設など、毎日のように大量の電気を必要とする設備は、電気の契約が一般家庭の契約の低圧とは異なる高圧電力契約になります。
高圧電力は電力量料金や基本料金がプランごとに分かれており、さらに契約電力や当該施設における電気の使用率で料金設定が変わるケースがあります。電力コストを下げるためにも契約する電気料金プランを理解しておきたいところですが、難しい部分もありますよね。
以下の情報は2017年7月時点の情報であり、2023年7月現在は多くの電力会社がエリアの見直しを含めた撤退により、新規プランは市場連動型プランが主流となっております。新規プランは完全市場連動型プランを出している電力会社や市場連動を加味した固定料金型の電力会社のみとなりますので、過去の参考情報としてお読みください。2023年7月現在、スイッチビズでは、完全市場連動型プランと市場連動型プランではない電力会社の紹介が可能です。
ここでは、各大手電力会社が法人向けに提供する【季節により料金設定が変動するプラン】と、【夜間料金設定があるプラン】を比較してみます。なお、本記事に記載している料金・単価は事務所ビルや商業施設などで利用される標準的な高圧向け電気料金プランです。 ※2017年7月時点
東北電力の高圧プラン
夏の料金が変わるプラン(標準業務用電力)
基本料金(1kWあたり) | 1,630.8円 |
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電力量料金(1kWhあたり) | 夏季:16.51円 その他季:15.34円 |
夜間料金が使えるプラン(業務用季節別時間帯別電力)
基本料金(kWあたり) | 1,630.80円 |
---|---|
電力量料金(1kWhあたり) | 単価 |
ピーク時間 | 20.36円 |
夏季昼間 | 18.85円 |
その他季昼間 | 17.81円 |
夜間 | 11.12円 |
500kW未満で契約をしている場合、1月と11月の最大需要電力の大きい値が契約電力の値になります。500kW以上で契約をしている場合は、電力会社との協議で決まります。
東京電力の高圧プラン
夏の料金が変わるプラン(業務用電力契約電力)
基本料金(1kWあたり) | 1,630.80円 |
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電力量料金(1kWhあたり) | 夏季:17.22円:その他季:16.08円 |
夜間料金が使えるプラン(業務用季節別時間帯別電力)
基本料金(kWあたり) | 1,684.80円 |
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電力量料金(1kWhあたり) | 単価 |
ピーク時間 | 20.15円 |
夏季昼間 | 19.45円 |
その他季昼間 | 18.05円 |
夜間 | 12.54円 |
関西電力の高圧プラン
夏の料金が変わるプラン(高圧電力AS)
基本料金(1kWあたり) | 1733.40円 |
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電力量料金(1kWhあたり) | 夏季:17.22円 その他季:16.17円 |
夜間料金が使えるプラン(高圧電力AS-TOU)
基本料金(kWあたり) | 1733.40円 |
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電力量料金(1kWhあたり) | 単価 |
ピーク時間 | 22.58円 |
昼間時間 | 17.36円 |
夜間時間 | 13.08円 |
中部電力の高圧プラン
夏季とその他季プラン(高圧業務用電力FR)
プランA | プランB | プランC | |
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基本料金(1kWあたり) | 1614.86円 | 1809.26円 | 1895.66円 |
電力量料金(1kWhあたり) | 夏季:16.94円 その他季:15.87円 | 夏季:15.84円 その他季:14.86円 | 夏季:15.63円 その他季:14.68円 |
※電気の利用率が低い施設はプランA、電気の利用率が比較的高い施設はプランB、電気の利用率が高い施設はプランCを選択してください。
夜間料金があるプラン(高圧業務用電力TOU)
タイムプラン1 | タイムプラン2 | |
---|---|---|
基本料金(1kWあたり) | 1614.86円 | 1895.66円 |
電力量料金(1kWhあたり) | 単価 | 単価 |
ピーク時間 | 20.25円 | 17.97円 |
昼間時間 | 17.21円 | 15.38円 |
夜間時間 | 13.41円 | 13.41円 |
中国電力の高圧プラン
夏季とその他季プラン(業務用電力)
基本料金(1kWあたり) | 1701円 |
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電力量料金(1kWhあたり) | 夏季:14.07円 その他季:12.86円 |
夜間料金があるプラン(高圧TOU)
基本料金(1kWあたり) | 1701円 |
---|---|
電力量料金(1kWhあたり) | 単価 |
ピーク時間 | 18.70円 |
夏季昼間時間 | 15.54円 |
その他季昼間時間 | 14.73円 |
夜間時間 | 9.68円 |
北陸電力の高圧プラン
夏の料金が変わるプラン(業務用電力)
基本料金(1kWあたり) | 1555.20円 |
---|---|
電力量料金(1kWhあたり) | 夏季:11.55円 その他季:10.56円 |
夜間料金が使えるプラン(業務用季節別時間帯別電力)
基本料金(1kWあたり) | 1555.20円 |
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電力量料金(1kWhあたり) | 単価 |
ピーク時間 | 14.21円 |
夏季昼間時間 | 13.55円 |
その他季昼間時間 | 12.29円 |
夜間時間 | 7.7円 |
四国電力の高圧プラン
夏の料金が変わるプラン(業務用電力)
基本料金(1kWあたり) | 1,518.17円 |
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電力量料金(1kWhあたり) | 夏季:15.06円 その他季:13.89円 |
夜間料金が使えるプラン(業務用季節別時間帯別電力)
基本料金(1kWあたり) | 1,518.17円 |
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電力量料金(1kWhあたり) | 単価 |
ピーク時間 | 23.16円 |
夏季昼間時間 | 21.24円 |
その他季昼間時間 | 20.20円 |
夜間時間 | 10.82円 |
基本料金が安い電力会社はどの電力会社?
夏季とその他季プラン7社の基本料金
東北電力 | 1,630.80円 |
---|---|
東京電力 | 1,684.80円 |
関西電力 | 1733.40円 |
中部電力 | 1614.86円(プランA) 1809.26円(プランB) 1895.66円(プランC) |
中国電力 | 1701.00円 |
北陸電力 | 1555.20円 |
四国電力 | 1,518.17円 |
中部電力の基本料金は、設備の電力利用率によってプラン別に分けられています。利用率で基本料金が振り分けられているため、無駄がなく、利用しやすいイメージです。
東北電力も比較的に基本料金が安く設定されています。
夜間料金があるプラン7社の基本料金
東北電力 | 1,630円 |
---|---|
東京電力 | 1,684.8円 |
中部電力 | 1614.86円(プランA) 1809.26円(プランB) 1895.66円(プランC) |
関西電力 | 1733.4円 |
中国電力 | 1701円 |
北陸電力 | 1555.2円 |
四国電力 | 1,518.17円 |
7社の基本料金を比較すると安さでは1位が四国電力、2位が東北電力、3位が東京電力、4位が中国電力、5位が北陸電力、6位に中部電力と続き、7位は関西電力でした。
電力量料金の単価が安い電力会社は?
電気を使った分だけ発生する電力量料金の単価を比較すると、どの電力会社が最も安いでしょうか? 比較してみましょう。
夏季とその他季プラン7社の電力量料金
夏季 | その他季 | |
---|---|---|
東北電力 | 16.51円 | 15.34円 |
東京電力 | 17.22円 | 16.08円 |
関西電力 | 17.22円 | 16.17円 |
中部電力 | 16.94円(プランA) 15.84円(プランB) 15.63円(プランC) | 15.87円(プランA) 14.86円(プランB) 14.68円(プランC) |
中国電力 | 14.07円 | 12.86円 |
北陸電力 | 11.55円 | 10.56円 |
四国電力 | 15.06円 | 13.89円 |
夏季料金とその他季は一番安いのが北陸電力、次に中国電力、四国電力、東北電力、中部電力、東京電力、関西電力の順でした。
夜間料金があるプラン7社の電力量料金
ピーク時間 | 夏季昼間時間 | その他季昼間時間 | 夜間時間 | |
---|---|---|---|---|
東北電力 | 20.36円 | 18.85円 | 17.81円 | 11.12円 |
東京電力 | 20.15円 | 19.45円 | 18.05円 | 12.54円 |
関西電力 | 22.58円 | 17.36円 | 17.36円 | 13.08円 |
中部電力 | 20.25円(タイムプラン1) 17.97円(タイムプラン2) | 17.21円(タイムプラン1) 15.38円(タイムプラン2) | 17.21円(タイムプラン1) 15.38円(タイムプラン2) | 13.41円(タイムプラン1) 13.41円(タイムプラン2) |
中国電力 | 18.7円 | 15.54円 | 14.73円 | 9.68円 |
北陸電力 | 14.21円 | 13.55円 | 12.29円 | 7.7円 |
四国電力 | 23.16円 | 21.24円 | 20.2円 | 10.82円 |
ピーク時間、昼間(夏季)、その他季、夜間時間の全てで一番安いのが北陸電力でした。二番目は、中国電力です。
こうして各社の料金を比較すると、夏季とその他季プランの基本料金は四国電力が最も安いのに対し夜間料金は一番高いという結果でした。北陸電力も基本料金は夏季とその他季プランは、次に安いのに対し夜間料金は2番目に高い結果でした。
電力会社によって電気料金には明確な差がある
電気料金の価格差は電力会社間ではっきりとした差が出ており、季節や時間に合わせたプランにしなければ基本料金で損をしてしまいます。電気料金プランに加入する前に、そして設備の状況の変化に合わせてどのプランが適しているのか見極めなければ、経費の節約は叶いませんので注意が必要です。
季節別や時間別の電力量料金の単価を見ると昼間は比較的北陸電力、中国電力、中部電力が安値ですが、夜間料金が高い結果です。夜間に電力を多く使用する場合は、夜間料金が安いプランを選ぶと経費節約につながります。
新電力の高圧電力料金は公表化されていないケースが多いですが、設備の状況によって適用されるプランは様々です。まずは施設を実際に見てもらって電気料金をシミュレーションし、電力会社がどれだけの費用を削減できるかを参考にしながら、条件が見合えば契約に進みます。
その際は、これらの情報を元に地域の電力会社の価格と比較してどちらの条件が見合うのか検討をしましょう。少しの単価量の違いでも大量の電力量を必要とする法人の電気代は、差額が大きく生じる場合があります。つまり、電気料金を削減するなら基本料金の安いプランに切り替えるのが得策でしょう。
最も手間をかけずに最良のプランを選ぶには
電力会社は複数の電気料金プランを用意しており、それぞれの施設に対して適切なものを選択したり、時には複数を組み合わせてムダのないプランを組むケースもあります。つまり、私たちが自力で施設を調査し、電力の使用状況に合う電気料金プランを調査するのは多大な手間であり、コストです。
そこで、スイッチビズは、利用料金無料で最大5社の電力会社より一括で見積もりを取得するサービスを提供いたします。使い方は、下記のフォームに必要事項を記入するだけ。見積もりだけでなく電力会社の切り替えも無料で代行いたします。中には、高圧の電気代を最大で21%削減できるケースも。
特に今回は大手電力の電気料金プランを紹介してまいりましたが、法人向けに高圧電力を提供する新電力も多く登場しています。全国の官公庁や自治体を含む、約150,000施設以上が既に法人向け新電力に切り替えを済ませており、電力コストの差は水面下で着々と広がりつつあります。
施設の状況を加味しつつ、ムダのない電気料金プランを選ぶなら、複数の電力会社の見積もりを比較するのが最良の方法です。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。電力会社の提供する電気料金プランはほぼ市場連動を加味した電気料金プランとなりますので、基本料金が激安かつ、市場価格が安い2023年は完全市場連動型プランへの切替が加速しております。固定料金プランも存在ますが、その多くが市場連動の要素を含んだ変動型となります。スイッチビズでは完全市場連動型だけでなく、市場連動ではない固定単価の電力会社の紹介も可能です!