病院の電気代相場と、賢く節電できる3つの方法
病院で節電をしたいと考えるのならコスト削減になるポイントは「エアコン」の節電です。
病院の大きさの関係で一概に比較はできませんが病院で使われる電気代の約40%は空調設備で同じく照明が約38%です。
この電気代を節電できればいいのです。しかし病院内で照明を節電するにしてもLEDに変更しているのであれば間引きをしたとしても効果があまりありません。
そこで注目なのが病院でのエアコンの節電です。
エアコンの節電には3つのポイントがあります。
?エアコンの温度設定を一定にする
?コンプレッサー内部の補修メンテナンスを定期的におこなう
?カーテン、ブラインド、日射調整フィルムを大いに活用する
この3つを取り入れるとどれだけの省エネ率や年間見込み額があるのか詳しくご説明いたします。
病院の電気代っていくらが相場?
大型病院の延べ床面積が75000?ほどある場合の電気代は年間1億になるといわれています。
これは一般家庭と比較すると1000件もの家庭の電気代に相当します。
これだけの電気代となれば、二酸化炭素の放出量も多く、このような大型施設の場合、できるだけ電気代を抑え、コストを削減するだけでなく、地球温暖化を防げるのであれば防ぐ努力をしたいものです。
大型病院でなくても、病院は館内が広いうえ、温度管理を徹底しないとなりません。
冬場の寒い時期に体調を崩した患者様が多く訪れる病院内が寒いのではクレームになってしまいます。
そのため、病院内には容量が大きめの業務用の空調設備が多く設置されています。
そのため100個の空調設備が設置されている病院での電気代は年間で約2000万円になるといわれています。
この電気代を節電するには最初に温度設定が重要になります。
?温度設定は夏場が28℃、冬場は20℃以下
温度設定で節電効果が上がります。
特に体調を崩している患者の多い病院内は夏場に低めの温度に設定するとクレームにつながることもあります。
特に病院で電力をたくさん使う時間帯は9時から17時です。
この時間帯の温度設定を夏場1℃高くすることで約13%の節電になり、大きな節電効果を得られます。
条件にも異なりますが1億円の電気代なら約1300万円の節電、2000万円なら約160万円の節電効果が得られるというわけです。
そのため、節電はエアコンの設定温度を徹底すれば自然にコスト削減につながります。
古いエアコンなら一斉に取り換えたらいいの?
入院患者数が多く、500床以上の大型病院のエアコンが古いからと一斉に節電タイプのエアコンに取り換えたとしても費用がかさみ、もとが取れない場合があります。
そのため、エアコンの買い替えは故障したときや館内工事など大掛かりな工事や作業がない限り無理に一斉に取り換えるのは避けた方が無難です。
電気代のコスト削減よりも経費負担が増え節電対策以前の問題になることも考えられます。
エアコンの買い替えは大型病院の場合は慎重におこなわないとなりません。
また、入院設備のない診療所などのクリニックの場合はエアコン台数が限られているため、節電対策のためや故障時にエアコンを取り換えることで節電効果が得られやすくなります。
エアコンが15年以上も使い古い場合は電源を入れた後の高速運転時間が長く、消費電力がかさんでしまいます。最近のエアコンの高速運転にかかる時間は10分程度です。
低速運転にすぐに切り替わらない古いタイプのエアコンの場合は買い替えを視野に入れても良い場合があります。
?コンプレッサー内部の補修メンテナンスを定期的におこなう
- 新品時よりエアコンの利き目が悪く感じる
- 最近電気代が高くなった
このようなエアコンの利き目が弱く感じる、電気代を節約したい場合、お使いのエアコンのコンプレッサー内部の金属表面修復をする技術でエアコンのパワーが回復するため節電効果が得られます。
その方法はコンプレッサー内に薬剤を投与するという簡単な方法です。
コンプレッサーである圧縮機の性能低下がエアコンの節電の妨げになっていると認識している方は非常に少ないのが現状です。
エアコンの省エネで大切なのは、温度設定の次に経年劣化の影響で摩耗や金属表面に傷ができたことによる性能の低下です。これらの修復によりエアコンの冷房や暖房機能が回復し、負荷が掛かりにくくなることで空調設備の節電が可能です。
コンプレッサーとは圧縮機のことですが、長年の高速運転の連続使用により、金属が摩耗してしまいます。
この状態を経年劣化といいますが、エアコンを5年使用すると消費電力は新品と比較すると20〜30%増、10年では50%増になるといわれ、節電には程遠い結果になりかねません。
そのため、摩耗を修復するため、薬剤の投与でエアコンの性能をUPできるというわけです。
このコンプレッサーの修復技術はF1をはじめ自動車にも使われており、ベースオイルが働くことで回転振動を減らすとともに騒音防ぐ効果があります。
また安定性もあるため病院のエアコンの機能回復とともに節電効果が期待できるおすすめの方法です。
時間がかかる大規模な修理とは違うの?
大規模な修理とは違い、薬剤を投与するだけです。
コンプレッサー内部の金属表面を補修する方法は分解などの必要もなく、故障などの心配も非常に少なく金属の表面が腐食、または傷がつく心配もありません。
また、効果は薬剤投与後、1分程というスピードで効果が表れ、驚くほどです。
エアコンの騒音や振動が減り、目や耳で感じ取れ、効果の持続は約5年という長さです。
特別なメンテナンスも必要ないため、余計な経費も必要ありません。
今お使いの空調設備が正常に動き、更なる節電対策としては大変おすすめの節電方法です。
病院に限らず、大型施設やショッピングセンター、介護施設など、どんな空調設備でも一度、節電対策に考えられても良いかもしれませんね!
?日差しタップリの窓は要注意!カーテンなどで日差しを遮ろう!
病院は窓がたくさんあります。
特に入院患者の多い病院ほど窓がたくさん設置されています。
夏場はこうした病室をはじめ、診療室などに直射日光が多く入り室内の温度上昇の原因になります。
こうした日差しは節電の敵です。
日差しの影響でエアコンの設定温度までにかかる消費電力は多くなり、この状態が毎日全室でおこなわれると電気代が大きくかさみます。
また、使っていない部屋は閉め切り、エアコンの消費に影響しないようにする工夫も必要です。
そうした使用していない部屋はエアコンオフ状態を保ち、使っている部屋や廊下の窓はカーテンやブラインド、または日射調整フィルムを使いましょう。
また、断熱エコガラスでできた窓なら、外からの日差しの熱を遮る能力があるため、カーテンやブラインドを設置しなくても日差しの熱の影響を受けにくく、節電効果を得られます。
そのため、見た目もシンプルなため、診療室などの雰囲気を崩さずインテリアに取り入れやすいため、患者が多く訪れる診察室などの病院の窓におすすめです。
各部屋が多い病院の窓は日差しや外気の影響で室内の温度を上げないように一工夫を加えることで節電になります。
電気代が2000万円でエアコン100台ならどれだけの節電効果がある?
全く節電をしていない場合と節電対策をした場合の比較です。
エアコン100台で年間の電気代が2000万円の場合の一例です。
コンプレッサー内に薬剤投与で補修
・コスト約500万円:持続年数:約5年:年間見込み額:約400万円
設定温度を1〜2℃上昇
・省エネ率:約4%〜11%
・年間削減見込み額:約35〜80万円
使用していない部屋を閉め切る
・省エネ率:約1〜6%
・年間削減見込み額:約13万円〜40万円
カーテンやブラインドの活用
・省エネ率:約4%〜21%
・年間削減見込み額:約35万円〜155万円
室外機に日除けをする
・省エネ率:約1%〜5%
・年間削減見込み額:約13万円〜32万円
新品に取り換えた場合のコスト
エアコン100台の場合
・コスト4500万円〜1億4000万円:持続年数:約15年:年間見込み額:約300万円
節電は地球温暖化を防ぐ意味合いもありますが、結果的にコスト削減にならないのであれば経費削減にはなりません。そのため、病院の節電に関してはプロの診断により、経費削減の選択を選び実行するのが適切です。
いくつかの候補の中から、あなたの病院に必要な節電方法を選び、賢く節電する方法を見出しましょう。
扇風機の導入やサーキュレータの使用など、あなたの病院でできる範囲で節電に取り組むのも有効です。
また、エアコンフィルターの汚れの除去などもコスト削減に有効な手段です。
ぜひ節電でコスト削減とエコを心がけ省エネを実現しましょう。
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