オフィス停電で大損害を引き起こさないための具体例と対策方法を解説!
オフィスで停電が起こった場合、業務に支障が出るのは容易に想像できるかもしれません。ただし、単純に作業が進まないだけではなく、重要データの損傷などの重大リスクも視野に入れるとどうでしょうか?
日本は電力が安定していることもあり、停電に対する危機管理ができていない企業も多いのです。あなたの仕事環境は、突然の停電に対する備えはできているでしょうか?
ここでは、停電がオフィス内に及ぼす悪影響と対策方法について解説します。
サーバーに保存してある情報が消失する
情報集約のためにサーバーを置いているオフィスも多いかもしれません。突発的な停電は、機器に不具合を起こしてしまうかのうせいがあります。ハードディスクにとっては、情報を一気に喪失してしまうリスクがあるのです。
オフィス内で顧客情報を管理するケースが多い小規模オフィスこそ、高度な停電対策が必要と言えるでしょう。
日本は停電が日常ではない国ですが、災害や電気設備の故障を原因とする停電は確実に起きています。自分のオフィスは大丈夫だと油断せずに、停電に対する備えをしておくことは非常に大切です。
しかし、このことをきちんと認識している事業者は意外に多くありません。
配線工事ができないオフィスの最適解はUPS機能つき蓄電池
停電対策の救世主として入れておきたいのが、非常用電源です。特にOA機器の中でも極めて重要な部分では、機器の破損やデータ逸失を防ぐため、電力供給が不安定な状況を回避しなければなりません。それには、「UPS機能」が重要です。
突発的な停電が起きたとき、自動的かつ迅速に電力を供給して、安全に機器を停止・シャットダウンする時間をかせげる機能です。停電とほぼ同時に非常用電源に切り替えることで、停電による重要情報の喪失予防となるのです。
さらに、非常用電源があれば被害の拡大防止と、復旧の手助けになります。非常用電源と無停電装置が一緒に働くよう設定しておくことが、ひとつの対策だと認識して下さい。
しかし、賃貸オフィスでは、配線工事を自由にできないことでしょう。配線工事が不要でUPS機能がついた独立型の蓄電池がおすすめです。
復旧と同時に火災が起こる最悪のケース
工場などでは、停電復旧後に急に電気が元に戻ったとき、電気機器への負荷が一気に上がってしまうケースもあります。機器の電力負荷により、突然出火するリスクが大きいことは意外に知られていません。
仮にこれで火災に発展すれば、深刻な事態を招く可能性があります。
停電発生から電力が復旧する前に、製造機器の電源を全てオフにするよう指導しておく必要があります。
電源をすぐオフにできるスイッチ付きテーブルタップで対策
オフィスにある様々なOA機器の配電が複雑になっているケースもあります。その場合、プラグをいくつも差し込める「テーブルタップ」を活用しているオフィスも多いのではないでしょうか。
使用しているタイプによっては、突然の停電から復旧する時に負荷が掛かりやすくなり、発火する可能性もあります。
OA機器の中でも、パソコンは情報の喪失に至る恐れがあります。
停電で電源が落ちた場合は、一度プラグを抜いて回復後に再度プラグに差し込むことで、機器への負担や火災のリスクも大きく回避できます。
セキュリティが裏目に! オフィスに入れなくなる可能性も
停電で悪影響を受けると活動に支障が出る、盲点になりがちな設備がドアロックシステム(電気錠)です。
電気で施錠・解錠を行い、入室を制御するタイプだと、停電中の電気的操作ができないために閉じ込められる、あるいは閉め出される可能性があるのです。
何らかの救済機能が備わっていることが大半なので、あらかじめ停電時の挙動を確認し、対応を検討しておくことが推奨されます。