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経済産業省の発表によると、高圧分野における新電力のシェアは2018年3月時点で15%を超えています。北海道から沖縄までほぼすべての地域で切り替え率が15%を超え、特別高圧における新電力のシェアも10%以内で推移しています。

従来よりも安い電気料金、100%再生可能エネルギー由来の電気料金プランが続々と登場し、今後も高圧・特別高圧の法人向け電力の切り替えは進むことでしょう。

2019年最新の高圧分野における販売量シェアをご紹介します。

高圧電力向け新電力シェアランキングTOP10社

高圧電力向けの新電力を対象にシェアをランキング化。販売量のTOP10をご紹介します。

新電力 事業者名販売量(千kWh)シェア(%)
テプコカスタマーサービス763,35214.3
エネット580,79310.9
エナリス・パワー・マーケティング284,6245.3
F-Power(エフパワー)197,0013.7
JXTGエネルギー196,9123.7
丸紅新電力189,9963.5
出光興産143,7202.7
オリックス143,4752.7
ウエスト電力130,8152.5
九電みらいエナジー127,0962.4

※2019年11月の販売量(経済産業省資源エネルギー庁)

企業向け電力をどう選ぶべきか? 高圧向け独自サービス競争も

新電力とは、特定規模電気事業者(通称:PPS)の呼び方が改まったものです。

2000年に法人向け高圧・特別高圧の電力自由化がスタートして以来、新電力会社の参入と販売量、シェアは徐々に拡大。2019年11月には、新電力の販売電力量全体に占める割合は15.3%にまで大きく成長してきました。(電力調査統計より)

新電力会社の販売量シェアが高いという事は、電気を安定的に安く提供できている企業とも言えます。切り替え先を決める際の検討材料の1つにしてみてはどうでしょうか。

同時に激化するサービス競争により、これからさらにお得な電力供給が可能になるでしょう。競争の範囲は電気の単価だけではなく、省エネに関する総合的な相談や提案、電力会社によってはクレジットカード決済やポイント還元サービスの提供も行われています。

とくにクレジットカード決済は、電気料金の削減効果とポイント資産の獲得、経理処理の簡略化で総合的なコスト減が見込めます。新電力での取扱いケースが増加傾向にありますので、地域の大手電力以外にも目を向けてみることをおすすめします。

ここからは、新電力の中でも大手と呼べるトップ10の事業者について紹介していきます。

テプコカスタマーサービス

販売量763,352千kWh
シェア14.3%

新電力シェアのトップとなった「テプコカスタマーサービス」は、東京電力エナジーパートナーの子会社の新電力です。東京電力のグループ会社という信用度の高さから、短期間での顧客獲得に成功して売上げを伸ばすことができました。

契約者ごとの専用ホームページで、電気の使用状況を見ることができるサービスを提供しています。予定の使用電力を入力しておき、オーバーするとアラームで知らせしてくれる機能などが利用できます。

社内でも環境に配慮した省エネルギーを多く使用するなど、環境方針を明確に打ち出しています。

テプコカスタマーサービスの対応エリアは関東と沖縄を除く全国です。

エネット

販売量580,793千kWh
シェア10.9%

「株式会社エネット」は、テプコカスタマーサービスに次いで業界2位のシェアを誇る電力会社です。高圧電力だけではなく低圧の契約数も年々伸ばしており、2019年度には約9万件の契約件数となりました。

株式会社エネットが新電力業界へ参入するにあたり、共同出資を行ったのが「NTTファシリティーズ」「東京ガス」「大阪ガス」の大手企業3社です。

日本を代表するエネルギー大手会社の2社が保持しているものも含めて、150箇所以上の広域な独自電源の確保を実現。通信大手のNTTファシリティーズが手掛けるエネルギー利用の最適化支援により、自治体や企業などを中心に電気料金を削減しています。

エネットの対応エリアは、諸島部を除く全国です。

エナリス・パワー・マーケティング

販売量284,624千kWh
シェア5.3%

エナリスグループのノウハウとリレーションを活かして2010年11月に設立。需要家のエネルギーマネジメント、電力事業者向けコンサルティングなどのサービスの提供を目的としています。

全国展開する大規模事業所から、地域の小規模事業所まで、全国に支援実績があります。

KDDIグループの電力仕入れによるスケールメリットを活かして安価な提供を可能にしているほか、法人需要家の電気に関する課題を解決する「エネルギーエージェントサービス」による電気料金削減サービスを提供しています。

エナリス・パワー・マーケティングの対応エリアは、沖縄を除く全国です。

F-Power(エフパワー)

販売量197,001千kWh
シェア3.7%

新電力業者の一つ「株式会社F-Power」は、ESCO事業者の株式会社ファーストエスコが前身会社となります。

2009年、株式会社ファーストエスコで取り扱っていた電力供給部門を切り離す形を図り、投資ファンド事業を営む運営会社「IDIインフラストラクチャーズ」に買収され設立されることになりました。

F-Powerにおいては、同年特定規模電気事業者である「PPS」に登録をしており、電力の売買はもちろんのこと、電力の仲介業務や発電業務、電力供給業務、そして熱エネルギー供給業務などと幅広く展開しています。

2019年3月からは北海道電から撤退するため、F-Powerの対応エリアは、東北・東京・中部・関西・九州になります。

JXTGエネルギー

販売量196,912千kWh
シェア3.7%

「JXTGエネルギー」の電力販売事業は2003年から参入しており、大手電力会社の東京電力と関西電力のエリア内で、主に企業向けて電力の販売をしています。

JXTGエネルギーの強みは、燃料を採掘することから精製まで全てにおいて自社で完結させるところにあります。

この安定性によって他社との差別化に成功しており、企業も積極的に導入を進めています。

JXTGエネルギーの対応エリアは、一部地域や離島を除く首都圏、中部地方、関西地方です。

丸紅新電力

販売量189,996千kWh
シェア3.5%

電力小売が全面自由化されたことにより、商社も次々と新電力として参入しています。中でも丸紅は世界20カ国以上で電力供給体制を構築しており、日本総合商社としては最大級の12,003MW(2019年3月現在)を誇ります。

丸紅新電力の対応エリアは、沖縄を除く全国です。

出光興産(追加)

販売量143,720千kWh
シェア2.7%

1940年に設立した「出光興産株式会社」は、2003年に電力事業を始めてから着実に拡大を続けています。蓄積された発電所の操業ノウハウを活かして、安定的な電力供給を実現してきました。

太陽光発電をはじめ、風力や地熱、バイオマス、LNGなどの豊富な電源を保有しているのが特徴です。レベルの高い温室効果ガス(GHG)の排出削減目標を設定するなど、積極的な環境問題への取り組みも始めました。

時代に合った環境問題への貢献を目指した電力の切り替えが可能な新電力です。

出光興産の対応エリアは、沖縄を除く全国です。

オリックス

販売量143,475千kWh
シェア2.7%

オリックスの対応エリアは、東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・中国電力・九州電力エリア管内です。

ウエスト電力

販売量130,815千kWh
シェア2.5%

ウエスト電力の対応エリアは、東北電力・東京電力・中部電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力管内です。

九電みらいエナジー

販売量127,096千kWh
シェア2.4%

九電みらいエナジー株式会社は、九州電力株式会社が100%出資するグループ会社です。

テプコカスタマーサービスのように、地域の大手電力会社の子会社なので安心感があります。2014年に株式会社キューデン・エコソルとして設立されてから、2009年に九電みらいエナジー株式会社となりました。

バイオマスや太陽光発電などの再生可能エネルギ-発電事業、電力の小売り事業を展開しています。

契約者には、過去2年間の使用状況がグラフなどで見ることができるサービスなどを提供しています。対応する販売エリアは東京電力管内です。東京電力の送配電ネットワークを使って送電するので、電気の品質も変わらないという強みがあります。

九電みらいエナジーの対応エリアは、関東エリア(東京電力管内)です。

イーレックス

販売量919,818
シェア2.8%

2000年から特別高圧の電力事業を開始した老舗の新電力会社です。当初は九州地区、関東地区で電力販売していましたが、徐々に提供範囲が拡大して、2018年にはイーレックスグループとして日本全国をカバーしています。

今後は6発電所で約250MWの発電を計画しているそうです。

ミツウロコグリーンエネルギー

自然への負担の少ない風力発電、そして最近世界的に注目を集めるバイオマス発電を主に展開しているのがミツウロコグリーンエネルギーです。社会貢献をしつつ事業の成功を目指している新規参入新電力会社です。

新電力事業に対しては積極的な投資を行っており、地球に優しい電気を供給しています。

新電力への切り替えでどのくらいコスト削減できる?事例を紹介

新電力へ切り替えをすると、コスト削減はどれくらいになるのでしょうか。具体的な電気料金の削減事例を以下の表にまとめたので参考にしてください。

施設の種類変更前の電気料金切替後の電気料金
オフィスビル373万円/年298万円/年
工場A17億9,533万円/年16億4,153万円/年
工場B2,610万円/年1,920万円/年
中小法人施設200万円/年108万円/年
病院・福祉施設4,984万円/年4,421万円/年

この表から、さまざまな規模や種類の施設で、「新電力に切り替えることで、大きく電気料金を削減できた」ということが分かります。電力使用量が多ければ多いほど、削減できる金額も大きくなっています。

新電力に切り替えれば必ず安くなるわけではありません。いくつかの電力会社を比較して最適な新電力を見つけることが大切です。

新電力に切り替えるには?必要な期間と手続きについて

コスト削減が期待できる新電力への切り替えについて検討したい人も多いのではないでしょうか。この項では新電力の切り替えに必要な期間や、具体的な手続きについて説明します。

供給までに必要な期間

一般家庭の低圧電力は、簡単に新電力への切り替が可能です。しかし、企業が高圧電力の切り替えをする場合には、様々な手続きが必要になります。

切り替えの際には、申し込む企業と地域の大手電力会社、新電力の3社で、それぞれの事務手続きが必要です。

工事が必要な場合もあるので、実際の供給開始までに1〜2ヶ月かかるケースもあることを考慮しておかなければなりません。そのため、供給までの期間に余裕を持たせたスケジュールを立てておくといいでしょう。

必要な手続き

具体的な手続きの流れは以下のとおりです。

  1. 申し込みをしたい新電力に見積りを依頼する
  2. ※見積りに必要な「電力使用状況調査票」を提出して、新電力会社に現在の電力の使用に関する情報を提供します。

  3. 見積りの内容に納得したら「申込書」を新電力会社に提出する
  4. これまで契約していた地域の大手電力会社に「解約申込書」を提出する

その後は、新電力が電力会社の切り替え処理を行ってくれるので手間はかかりません。最後に、地域の大手電力会社がスマートメーターを交換して供給開始となります。

スマートメーターの交換時期は、新電力からの電力供給が始まってからの場合もあるので確認するといいでしょう。

新電力に切り替えるときの注意点

新電力に切り替える際に押さえておきたい注意点があります。この項では、プランの選び方や条件の確認など注意すべきポイントについて解説するので参考にしてください。

使用状況にあったプランを選ぶ

ランキング上位の新電力は、これまでの実績を評価できるので安心して契約することができます。しかし、それだけで判断して切り替えを決めてしまうと、反対に電気料金が高くなってしまうかもしれません。

各電力会社からは、さまざまな料金プランが出ています。プランの内容は複雑なので、システムをよく理解しないで検討する場合には、間違った思い込みや勘違いが起こる可能性もあるのです。

見積りの内容を丁寧に確認して、使用状況に合うものを選ぶことが重要なポイントになってきます。高圧電力の料金プランには比較すべき項目が多いのが特徴なので、新電力への切り替えは見積りサービスを利用して検討するのがおすすめです。

契約期間や違約金の有無などの条件を確認する

新電力への切り替えを「安いから」という理由だけで決めてしまうのはいけません。

新電力会社のなかには、料金設定が安い代わりに契約期間や解約月を定めている場合もあります。もし、契約期間内に解約する場合、違約金が発生することがあるので注意が必要です。

新電力に契約する前には、契約期間や違約金のほか、初期費用やさまざまな条件についてもしっかり確認する必要があります。複数の会社の契約内容などを比較するのは大変な手間がかかるので、見積りサービスを利用して確認しましょう。

その他高圧向け新電力

風力発電所

ここからは、高圧契約の法人向け新電力の中でも中堅企業の上位30社を一覧にしてご紹介していきます。近年の販売量も一緒にチェックし、どの程度の規模をもつ企業なのか参考にしてください。

新電力事業者名販売量(千kWh)
サミットエナジー728,441
昭和シェル石油689,128
ダイヤモンドパワー636,880
シン・エナジー604,354
関電エネルギーソリューション593,456
伊藤忠エネクス588,135
王子・伊藤忠エネクス電力販売583,789
エネサーブ552,811
大和ハウス工業529,849
リコージャパン486,654
パネイル450,495
エフビットコミュニケーションズ447,690
新出光397,384
東海電力390,899
シナジアパワー324,570
MCリテールエナジー(株)272,271
アイ・グリッド・ソリューションズ261,377
鈴与商事247,062
Looop241,431
出光グリーンパワー234,765
グローバルエンジニアリング233,171
新日鉄住金エンジニアリング231,066
中央電力エナジー224,305
アーバンエナジー224,305
東急パワーサプライ208,623
リミックスポイント208,623
 北海道瓦斯172,588
 HTBエナジー170,378
地球クラブ167,850
楽天166,432

※2018年7月〜2018年12月までの半年間の総販売量(経済産業省資源エネルギー庁)

まだこのページではご紹介できないほど、数多くの新電力企業があります。

高圧 法人向け電力会社の選び方は?

電力の切り替えを判断する最大のポイントは「電気コストの削減量」です。いくつかの企業で見積もりを取り、比較しなければ、最良の事業者を見分けることは困難でしょう。1社ずつ連絡して見積もり依頼、値下げ交渉を行うのもおすすめできません。各社独自の割引やサービスなどがあり、なにより非常な手間と時間が掛かります。

複数社から一括で見積りをとるサービスを活用することで、電気料金の削減幅が大きくなり、面倒なやり取りをスピーディに行うことが可能です。

スイッチビズの見積もりサービスは、たった2分の入力と電気の明細書で新電力・大手電力の見積りを取得できる無料サービスです。複数の電力会社を比べて、最も良いプランをお選びいただけます。ぜひご利用ください。