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オフィスの電気代を節約する方法とは?

オフィス節電

オフィスの電気代を節約したいのであれば、まずはオフィスの中で電力の消費量が多い部分を知り、削減しやすいところから節約するのが効果的です。
オフィスの電気代の内訳は資源エネルギー庁推計によると、空調が約48%、照明が約24%、OA機器は約16%で、その他はすべて合わせて12%程度とされています。

空調、照明、OA機器だけでも9割近くの電力を消費しているので、この3つの項目で消費電力を削減していけば、効率良くオフィスの電気代を節約できる、ということですね。
そして時間帯では、デイタイム(10~17時)に消費電力が最も高く、夜間の消費電力は30%少なくなります。 つまりオフィスの節電は、デイタイムの電力使用を検討することで効果が見込めます。

そこで、今回はこの3項目に分けてオフィスでの効果的な節約術をご紹介していきます。

オフィスの空調機器での電気代節約術

業務用エアコン

オフィスでの空調の電気代節約術は、以下のようなものがあります。

【1】エアコンの温度設定を適温にする

暑い夏場や寒い冬場では、オフィスでの電気代がどれくらいかかっているか分からないとついついエアコンを強くいれてしまうことがありますが、実は温度設定を1℃変えるだけでも、エアコンの電気代が5~10%も変わることがあります。

ここで言う適温とは、冬場は22℃~23℃以下、夏場は26~27℃以上に設定することを指します。
一般的には夏場は28℃がのぞましいとされてはいますが、あまりに暑い日ではそれも守るのは難しくなります。

それでも、上記の温度くらいまでに抑えて温度設定をすればきちんと節約になりますので、ぜひ試してみましょう。
同じ温度でも湿度の度合いにより体感温度が変わります。 人は湿度が低ければ涼しく感じます。 オフィスに湿度計を設置して湿度を計測することで無駄なエアコンの運転を防ぎ効率良い節電が可能になります。

【2】リモコンのロック機能を有効活用する

オフィスでエアコンを使用する場合は、不特定多数の人が設定を変更できないように1台のリモコンのみで操作する「ロック機能」を使い過剰に強めの温度設定にならないようにすることで効果的な節電対策になります。

【3】エアコンフィルターの清掃を行う

エアコンの洗浄

エアコンをオフィスで使っている時に意外とできていないのが、フィルターのこまめな掃除です。
夏場のエアコンは、室内にある空気を室外機で冷媒により冷やし、室内へと戻す流れで運転しています。

このとき、エアコンのフィルターにほこりがたくさんたまっていると、フィルターの目のつまりによって空気の循環効率が悪くなり、そのままの状態では室内の空気がなかなか冷えない状況になります。

エアコンの特性として、空気を冷やしたり温めたりする効率が悪くなってくると、効率を下げないように、より多くの電力を使って室内を冷やそうとするため、電力の消費量が増えてしまうだけではなく、フィルター内のよごれをどんどん室内へ循環させてしまいます。

ほこりがたまっている状態では、エアコンの効率は15〜20%も減少することもあるため、2週間に1回程度はフィルターの掃除をすることが節電に効果的です。

【3】扇風機やシーリングファンを配置する

扇風機は直接風を人に向かって送るだけではなく、室内の空気を効率良く回してくれるため、節電方法として優秀な方法です。
エアコンを低い温度で設定してずっとかけ続けるよりも、扇風機で涼しさを調節しながらできるだけエアコンを使わないようにすることで、空調の電力削減に役立ちます。

空気を回してくれるという意味では、シーリングファンもオフィス全体の空気を均一にしてくれるため、エアコンを普段よりも稼働台数を減らして運転するなどの節約を行いやすくなります。

【4】一人用小型扇風機を有効活用

最近では、パソコンに接続して使用できるUSBタイプの卓上扇風機も性能がアップしています。 電気代も安いので、エアコンの代わりに使用することでかなりの節電効果が期待できると思われます。

テクノス デスクファンTI-2001 \2,138(参考価格) 電力単価27円/kWhで計算

消費電力25W
1日7時間使用4.73円
1カ月7時間使用141.90円

【5】エアコンの室外機の前に物をおかない

室外機

エアコンは、空気を温めたり冷やしたりするのに室外機を利用し、夏場は冷たい空気を作り出した後、外に熱い空気を排出しますので室外機から暖かい空気が送られる時に室外機の排気口の前が物で塞がれていると、排出した暑い空気を再度吸い込んでしまい、効率が落ちてしまいます。

室外機の前には物を置かずに風通しの良い状態にしておくことが、エアコンの節電対策につながりますので、オフィスの室外機の前が物で塞がれていないかを再度確認してみましょう。

【6】古いエアコンは買い換える

エアコンは、15年以上前の型になると消費電力が倍近くかかることもあります。
最近のエアコンは、省エネ性能も高いものが多いので、もしオフィスで使っているエアコンの年式が古いものであれば、交換しただけでも大幅な節約になります。

【7】人感センサー付きエアコンで節電

オフィスのエアコンの主流は、天井カセット形4方向吹出しタイプでしょう。 天井に設置することでオフィス内の温度を適切に保ちやすく風向調整機能が充実しています。 最新型のタイプでは人感センサーが装備されており室内の人数に合わせて無駄のない運転を行うことが可能なので消費電力を抑えることができ節電効果が高いと言えるのです。 エアコンの切り替えを検討される場合に参考にされると良いと思います。 この最新型タイプの人感センサー付きエアコンでは、日立から販売されている「省エネ達人プレミアム」と「てんかせ2方向」があります。 こちらをオフィスで使用した場合、最大約40%の消費電力の削減が可能とされています。(日立試算結果による)

今、オフィスで天井カセット形4方向吹出しタイプ(てんかせ4方向)を使用されているのであれば、吹き出しの角度を設定し効率よく風を送ることで、設定温度を高めに設定でき節電につながります。 冷房など適度に身体に直接当てれば体感温度が下がり、高めの設定温度でも暑く感じなくなります。

【8】室外機用散水機で節電

室外機に散水機(スカイエネカット)が付いていると打ち水効果を利用して効率良く冷却することが可能になります。 通常の室外機よりも冷房性能が約7%アップ、約12%の節電も可能になってきます。(ダイキン試算結果による) 散水機は他メーカーにも対応可能です。

【9】夏場は涼しい時間帯からエアコンを入れる

エアコンは、起動時に最も電力を消費します。
起動時の設定温度と、気温との差が大きければ大きいほど、より多くの電力を消費するので、夏場であれば比較的涼しい朝早めの時間に電源を入れることで、起動時の消費電力を軽減できます。
エアコンの電気代節約術についてはこちらの記事でも詳しく解説していますのでご覧ください。

【10】カーテンやブラインドの使い分け

太陽からの熱は、カーテンやブラインドを使って遮断することでかなり低減できます。
夏場に天気が良く、熱い日にはブラインドやカーテンを活用し、直接オフィスに熱が入り込まないように工夫し、エアコンをあまり使わなくても良いようにします。

逆に、冬場に寒い時にはカーテンやブラインドを開けるようにこころがけ、少しでも光を取り入れて室内を暖かくすることで、エアコン暖房の設定温度や時間を抑えることができるので、カーテンやブラインドを活用していない場合には、ぜひ取り入れてみてください。

【11】クールビズを実施する

クールビズとは、夏場の熱い時期にノーネクタイ、ノー上着で過ごすことで空調の電気代を安くしようというものです。

夏場はクールビズで薄着をこころがけ、冬場はより暖かい服装やひざ掛けを使い、空調にたよりすぎず、衣類で体温調節することで節電に繋がります。

【12】換気の回数を減らす

換気が必要な場合には連続で換気をする方が良いですが、換気を行うと外気を取り入れ、室内の空気を外に出してしまうため、せっかく空調で温度調節していてもなかなか効果が感じられなくなります。

換気がそれほど必要でない場合には、一定時間ごとに換気するなど工夫をして、空気の入れ替えを過剰に行わないようにしましょう。

オフィスの照明機器での電気代節約術

フロア 改装

オフィスの照明機器での電気代節約術は、次のものがあります。

【13】照明を間引きする

照明を間引きするというのは、その名の通り電球や蛍光灯などのうち、業務に支障が出ない程度の数を抜いてしまうということです。

これは、適当に間引いてしまうとパソコンの画面が見づらい、暗すぎるなどのトラブルが起きることもありますので、照度計などを利用して明るさ調査をする、もしくは段階的に間引いて社員の反応をうかがいながら実行するといいでしょう。

【12】使っていない部屋の照明はこまめに消す

使用後の会議室やトイレなど、うっかりと「だれかが消してくれるだろう」と放置してしまうこともあります。

当たり前のことではありますが、意識してこまめに部屋の電気(広い部屋の場合は、使っていない空間の電気も)を消すことで照明の電気代を節約することができます。

ちなみに、資源エネルギー庁から出ている節電アクションの指針には、昼休みには完全消灯の実践を推奨しています。

【14】照明をLEDに変更する

オフィスでは、朝から晩まで照明をつけっぱなしということも少なくありませんので、照明の電気代を下げるには消費電力が少なく、玉切れを起こすことがほとんどないLED電球に切り替えることがとても有効です。

蛍光灯からLED照明に変えることで電気代が約50%削減できます。

1kWh27円で計算、12時間点灯していた場合 エコリカ蛍光灯40形LED ECL-LD40F

消費電力19.5W
定格平均寿命50000時間
1日の電気代6.32円
1カ月の電気代189.60円
1年間の電気代2275.2円
5年間の電気代11376円

1kWh27円で計算、12時間点灯していた場合 東芝FL40S直管蛍光灯40W

消費電力40W
定格平均寿命12000時間
1日の電気代12.96円
1カ月の電気代388.80円
1年間の電気代4665.6円
5年間の電気代23328円

オフィスのOA機器での電気代節約術

キーボードを操作している女性

OA機器での電気代節約には、次の方法が有効です。

【15】スリープ機能を活用する

オフィスの最近のOA機器には、スリープ機能を搭載しているものが多くあります。
電源を完全に落としてしまうと、使用するとき、いちいち起動に時間がかかりかえって電力を消費してしまうことがありますが、スリープ機能を活用すれば電気代を節約しながら、すぐに使える状態も両立できます。

スリープ機能を活用するとどれだけコスト削減できるのか調べてみました。

m-Book B502E/m-Book B502E-A 1kWh=27円で計算

モード消費電力10時間の電気代1カ月の電気代
標準約5.3W約1.43円約42.90円
最大40W10.80円324.00円
スリープ0.6W0.16円4.80円

iiyama E2278HD-GB2 1kWh=27円で計算

モード消費電力10時間の電気代1カ月の電気代
標準20W5.40円162.00円
最大33W8.91円267.30円
スリープ0.5W0.14円4.20円

KYOCERA TASKalfa 5551ci 1kWh=27円で計算

モード消費電力10時間の電気代1カ月の電気代
最大1500W405円12150円
コピー1130W305.10円9153円
スリープ1.7W0.46円13.80円

比較してみると分かりますが、スリープモードを有効活用することですることでかなりの節電効果が見込めることになります。

【16】パソコンのモニターは明るさを落とす

モニターの明るさは、モニターの消費電力の大きな割合を占めています。
標準の設定から、ディスプレイの明るさを40%に下げるだけでも、10%〜20%程度の電気代が減らせますので、暗すぎて見づらくてはいけませんが、作業に問題が出ない程度であれば暗くしてみるのがおすすめです。

【17】省エネタイプのOA機器を導入する

OA機器は電源を完全に切ってしまうのが難しいものが多いため、こまめに電源を切るなどのアクションは難しいですが、はじめから消費電力の少ない機器へと変えることで電気代を節約ことができます。

例えば、省エネパソコンとして注目されてきているLIVAは、利用しているときの消費電力はわずか10W程度です。

一般的なPCと電気代を比較してみるとどれだけ省エネか実感できます。 1kWh=27円で計算

消費電力10時間の電気代1カ月の電気代
一般的なデスクトップ約70W18.90円567円
一般的なノートパソコン約40W10.80円324円
LIVA10W2.7円81円

古い機器を使っており、最近のOA機器よりも電力を多く使ってしまう場合には、一度新しいものを導入するかを検討してみてください。

小さなことからコツコツ節電しよう

計算機と電球と電卓

今回ご紹介した節電方法は、規模の大きいものから小さなものまでありますが、毎日オフィスで行っていると、ちょっとした節電対策でも電気代に影響するものです。

大切なのは、オフィスで働く人それぞれがきちんと節電意識を持ち、継続して節電に取り組むことですので、いきなりたくさんの対策を一度に行うのは難しいかと思いますが、小さなことからコツコツと、オフィスの電気代を削減できるように実践してみてくださいね。

大きく電力コストを削減する一手は「電力会社を乗り換える」

ここでご紹介しました15の節約方法はいかがでしたか?これが簡単に徹底できれば苦労はないといったところでしょうか。それならば効率的に、そして大きく電力コストを削減する電力会社乗り換えをオススメいたします。

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