電力自由化により、いま「全国規模」で高圧・特別高圧の新電力の比較・切り替えが進んでます!

お問い合わせ 0120390134
受付時間:平日10:00-19:00 (土日祝休)
お問い合わせはこちら

業務用給湯器のガス代はいくらかかるの?6個の施設で計算してみた!

ガス代・水道代 [コスト削減]オフィス[コスト削減]病院商店・店舗

給湯器

給湯器でお湯を毎日大量に使用する美容室や理容室軽視、飲食店経営、またはホテルや病院経営で使用される給湯器のガス代の相場がいくらかかるのか知りたい!という方は多いはず。

  • 毎日使うお湯にかかるランニングコストの知識をつけてから業務用給湯器を検討したい!
  • 現在使用している業務用ガス給湯器のガス代を知りたい!
  • 家庭用給湯器と業務用給湯器はガス代が違うの?

など、業務用ガス給湯器について予備知識をつけたい方へためになる情報をお届けいたします!

業務別給湯器のお湯使用量一覧

洗面台の蛇口

業務用給湯器は高能率で省エネの高能率タイプが主流になりつつあります。
業務用といっても飲食店や小規模から大型の工場で使用するお湯の量はさまざまでしょうが、50〜100号の場合、業務別で1日に使用されるお湯(60℃設定)の場合は次の通りです。


1.美容室:約30人規模:1日の使用想定湯量:約2,600L
2.飲食店:約60席規模:1日の使用想定湯量:3,500L
3.ファーストフード店:約35席規模:1日の使用想定湯量:2,000L
4.老人福祉施設:約50人規模:1日の使用想定湯量:10,000L
5.ホテル客室:約100人規模:1日の使用想定量:18000L
6.総合病院:約300床規模:1日の使用想定量:600,000L

業務用ではなく、家庭用の給湯器を理容店や美容室で使用するとシャンプー台で使用するときにお湯の水圧や温度が一定でなく、不安定になるため、容量の大きい給湯器は欠かせません。

ではこれらの1日に使用する湯量のガス代はいくらなのでしょう?
平成27年度の東京都の年間水温の平均は16.6℃です。この水温から60℃まで水100Lを沸かしたとすると熱量の計算式はこうなります。

(60℃−16.6℃)×100L=4340kcal

ノーリツ、パーパスなど最新のエコジョーズの熱効率は約95%のものがあります。95%と仮定すると計算式はこうです。

4340kcal÷95%=4123kcal

東京ガスの発熱量は10,750kcal/?ですが算出したカロリーを発熱量で割ると給湯機の1時間あたりの使用量が分かります。

4123kcal÷10,750kcal/?=0.38?/h

東京ガスの法人向けの時間帯別A契約の定期基本料金は月/1296円で従量単価料金は1? 86.95円です。
ここでは0.38?/hに単価料金の86.95円をかけて100Lのお湯を使用するときのガス代のコストを算出します。

0.38?/h×86.95円=33.04円

100Lのお湯のコストは33.04円でした。この計算式に基づき1〜4の業務別の使用想定湯量をあてはめ計算してみます。

施設別業務別給湯器のガス代はいくら?

ガスタンク

美容室:約30人規模:1日の使用想定湯量:約2,600Lの場合のガス代

計算式

(60℃−16.6℃)×2600L=112,840kcal
112,840kcal÷95%=107,198kcal
107,198kcal÷10,750kcal/m3=9.97L/h
9.97L/h×86.95円=866.89円

ガス代

1日約866円
1カ月約26,006円
年間約312,080円

飲食店:約60席規模:1日の使用想定湯量:3,500L

計算式

(60℃−16.6℃)×3,500L=151,900kcal
151,900kcal÷95%=144,305kcal
144,306kcal÷10,750kcal/m3=13.42L/h
13.42L/h×86.95円=1166.86円

ガス代

1日約1,166円
1カ月約35,005円
年間約420,069円

ファーストフード店:約35席規模:1日の使用想定湯量:2,000L

計算式

(60℃−16.6℃)×2000L=86,800kcal
86.800kcal÷95%=82,460kcal
82,460kcal÷10,750kcal/m3=7.76L/h
7.67L/h×86.95円=666.90円

ガス代

1日約666円
1カ月約20,007円
年間約240,084円

老人福祉施設:約50人規模:1日の使用想定湯量:10,000L

計算式

(60℃−16.6℃)×10000L=434,000kcal
434,000kcal÷95%=412,300kcal
412,300kcal÷10,750kcal/m3=38.35L/h
38.35L/h×86.95円=3334.53円

ガス代

1日約3,334円
1カ月約100,030円
年間約1,200,366円

ホテル客室:約100人規模:1日の使用想定量:18,000L

計算式

(60℃−16.6℃)×18000L=781,200kcal
781,200kcal÷95%=742,140kcal
742,140kcal÷10,750kcal/m3=69.03L/h
69.03L/h×86.95円=6002.15円

ガス代

1日約6,002円
1カ月約180,064円
年間約2,160,774円

総合病院:約300床規模:1日の使用想定量:600,000L

計算式

(60℃−16.6℃)×600,000L=26,040,000kcal
26,040,000kcal÷95%=24,738,000kcal
24,738,000kcal÷10,750kcal/m3=2301.20L/h
2301.20L/h×86.95円=200090.14円

ガス代

1日約200,090円
1カ月約6,002,704円
年間約72,032,453円

⇒病院のコスト削減を実現するには5つの方法しかない!!

1〜6の計算はあくまで単価料金のみをあてはめ計算しています。この料金に定期基本料金が加算されるのを考慮し経費を考えましょう

また、使用するガス給湯器の熱効率や温度設定、水温、ガスの発熱量、ガス会社の単価料金で計算式がかわります。条件をあてはめ、計算すれば詳しいランニングコストが計算できます。

1日の使用水量が分かればガス代の1日のコストや月、年間のランニングコストが計算できるため、業務用給湯器のガス代の計算が簡単です。

これからガス給湯器を購入したい方や、現在使用しているガス給湯器の計算がしたい方、新しく購入するガス給湯器の熱効率が高いものと現在のガス給湯器のランニングコストの比較がしたい方など、節約を考え経費削減を実現したい場合にこれらの計算式を元に計算してみましょう。

業務用のプロパンガス料金はあるの?

プロパンガス

プロパンガス会社で法人や個人の方が契約をする場合、業務用料金プランが設定されているわけではありません。プロパンガスは自由設定のため、ガス会社によっては「業務用価格」を提示しているところがあります。

例えばガス使用量が毎月300m3以上など条件を決められている場合がほとんどです。そのため、業務用などで大量にガスを使用する場合、プロパンガス会社の料金プランを確認し、比較してからガス会社と契約した方がコスト削減につながります。

プロパンガスは都市ガスと比較して2倍以上のコストがかかります。またプロパンガスの場合、原油の値上がりが理由でガスの単価料金が常に変更になり、ランニングコストが変化します。

節約を考えるなら、都市ガスのガス管がきているエリアで営業するなど、エリア選択も経費削減には重要といえます。

業務用給湯器の場合はランニングコストが重要です。必ずガス代のランニングコストを計算してから購入しないと、思った以上に経費がかさみ、経営を圧迫する危険性があるため、購入前の予測が重要です。ぜひ、業務用給湯器のガス代の計算にこれらの情報を参考にしてください。

ピックアップ